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賃金の低さから敬遠される介護業界
離職者が後を絶たない介護業界
現在介護業界は、労働条件や待遇、拘束時間、賃金の問題などから、離職者が多くなっています。これからの日本は、65歳以上の高齢者が増え続けるため介護職の人手不足は深刻な問題になっています。国も人手不足を解消させるための政策を次々に打ち出していますが、なかなか人手不足の解消には至っていません。それでは、介護業界が人手不足になる理由を紹介します。
仕事内容がきついイメージがある
介護業界の仕事はきついというイメージがあります。業務のなかで人を抱きかかえたり起こしたりしますので、体力を必要とします。そのため、腰や肩を痛める介護職員も多いです。就業時間も、施設によっては24時間稼働しているところもあるため、日勤や夜勤のシフト制で就業時間も不規則です。何日も夜勤が続く場合もあり、さらに介護業界では休日が週に1回と言う場合も多く、週休2日で働いている人はほとんどいません。朝出勤し夕方退社し週休2日の普通の会社とは生活リズムが違うため、どうしても仕事優先のライフスタイルでの生活になってしまいます。このような業務体制でいると、介護職員はどんどん疲労がたまり離職していく人が増えていくのです。
賃金と労働が一致しない
介護士の年収の平均は250万〜400万円と言われています。肉体労働で週1しか休日がないハードな仕事内容なのに、それに見合った賃金が得られないため、高いモチベーションを持って介護士になったはずなのに、モチベーションを維持することが難しくなります。また、低賃金のため単身者ならまだ生活できますが、結婚して家庭を持っている介護職員にとっては、この年収では家族を養うことが難しくなります。そのため、将来の不安からか、結婚や子供が生まれたことをきっかけに、離職しもっと給料の良い安定した仕事に転職する人が多いです。
人材育成ができない
常に人手不足の介護業界では、新しい人材が施設に入ってもその人材を育てる環境がありません。それは、ただでさえ忙しくしているのに、新人に仕事を教える時間をとる余力が職場にないからです。そのため、介護職は常に即戦力になる人を歓迎し、資格を持っていても未経験者は採用されづらい現状があります。本来ならば、人手不足を解消させるためには、時間をかけて人を育てるべきなのですが、今の介護業界はその場その場をしのぐことで精一杯になり、人材を育てる土壌がないことが悩みとなっています。
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