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劣悪な労働環境が原因とされるIT業界
進化が止まらないIT業界
今やIT業界は、コンピューターのシステムのみで人間の言語を理解したり学習したりする技術のAI(人工知能)やアトラクションやゲームに使用されているVR(仮想現実)技術の発展とともに、日本最大の分野と言えるほどに成長しています。AIやVRの他にも、ネット上に存在するサーバーなどを用いて、画像や音楽などのデータを管理するクラウドシステムの技術をはじめ様々な技術も注目されているため、IT技術者の不足が深刻になっています。これほどまで将来性のあるIT業界なのになぜ技術者が不足しているのでしょうか。その理由を見ていきましょう。
IT技術者が不足する最大の理由
IT技術者が不足する最大の理由に、労働の大変さが挙げられます。IT技術者から「作業量が多すぎて毎日の残業が当たり前」「休憩時間が取れないほど時間に追われる」といった声が多く聞かれるなど、IT業界の労働環境は劣悪だと言われています。その原因は人材が不足しているため、一人が処理する作業量が増えているからです。
また、給料が労働の対価に見合っていないのも大きな理由になっています。労働時間が長く、環境も悪い中で必死に働いているのにもかかわらず、給料は低く昇給する見込みがない企業が多いのです。実際、世界中のエンジニアと比べると日本のIT技術者の給料は少ないと言われています。その理由は、海外のIT技術者のほとんどがフリーランスで仕事をしています。そのため、自分のスキルや実績に合わせた報酬を得ていますが、日本のIT技術者は企業に所属しているため、自分のスキルを活かした仕事をし、それに見合う報酬を得ることが難しいのです。
マイナスイメージが強いIT業界
IT業界は、一時期は学生や若い世代の人が起業し高収入を得ていたので、エリートの集団というイメージが持たれ憧れの職業の一つでした。しかし時代が進み、残業が多く労働環境も劣悪という情報が増え、ブラック業界と世間に認知されてしまいました。さらに、今まで過酷な労働の職業である「きつい」「きたない」「危険」だった「3K」という言葉も、「きつい」「給料が安い」「帰れない」の「3K」と意味を変え、IT業界を指す言葉となりました。そのため、IT業界のイメージがどんどん悪化しIT技術者を目指す若い世代が少なくなり、また技術者を辞めてしまう人も多くなりました。そのため、業界そのものが発展し人材が必要なのに対し、IT技術者の人手不足が深刻になっているのです。
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